2×4材(ツーバイフォー)はどんなホームセンターでも取り扱っている木材!
安価で加工がしやすく丈夫な上に、角が面取りされていて、とても使いやすい材料で、DIYには欠かせない木材です。
材料に迷ったら、まず使用を検討してみましょう。
それくらいにポピュラーな材料です。
そんな2×4材(ツーバイフォー)ってそもそもナニ?というところから整理してみましたので、参考にしていただけたら幸いです。
1. そもそも2×4材とは?
2. 2×4材の良いところ悪いところ
3. 2×4材の使用に適したもの
1. そもそも2×4材(ツーバイフォー)とは?
2×4材(ツーバイフォー)の2×4というのは2インチ×4インチという意味で、木材の断面寸法を表しています。
2インチ×4インチの太さの材木ということです。
単位にインチとフィートを遣っていることからもわかるとおり、2×4材(ツーバイフォー)は主に北米の針葉樹林から作られた輸入材です。
2×4材(ツーバイフォー)というのは、本来は単に断面寸法の規格のことなので、材料の種類としては“SPF”材と呼ばれて店舗に置いてあることが多いです。ですが、2×4材(ツーバイフォー)もSPF材も同じ意味でつかわれていることが多いです。
“SPF”というのは、「マツ科でトウヒ属のスプルース(Spruce)、マツ属のパイン(Pine)、モミ属のファー(Fir)の頭文字をとって総称した輸入建築材のこと」だそうです。店頭に並んでいるSPF材は、この3種のどれかから製材された木材です。どれかによって厳密には性質が違ってくるのだと思いますが、ほとんど違いがわかりません。
一般の木造戸建てにおけるツーバイフォー工法の普及により、日本で流通するようになった木材です。
住宅の建築に使用されているため、輸入量が多いため品質や流通価格が安定しているのが特徴です。
2. 2×4材(ツーバイフォー)の良いところ悪いところ
次に2×4材(ツーバイフォー)SPF材の良い点、悪い点を簡潔にまとめてみます。
悪い点も色々とありますが、DIYレベルで言えば何らかの対処をすることで、問題とならないものが多いので、とてもメリットの多い材料といえると思います。
【良い点】
・安い
国産材や国内規格の材木に比べて割安。
・入手性が高い
売ってないホームセンターは見かけないくらいメジャーな材料です。
材料を欠いたしたり、同じ材料で何かをつくるときに手に入りやすい材料なら安心です。
・バリエーションが豊富
2×4材(ツーバイフォー)以外にも“1×4”“1×6”“2×2”などの寸法があり用途に合わせて選べる。
SPF材は、棒のような2×2や板のような1×6などもあり、バリエーションが豊富です。
それぞれの寸法が倍数になっているのも、設計したり組み立てる時に何かと便利です。
(寸法表とそれぞれの価格はコメリのHPが参考になります。)
・木肌が白くきれい
木肌が明るい色できれいです。木目も価格の割にはきれいです。
ですが汚いものもあるので、購入の際は裏表をよく確認してできるだけきれいなものを選びましょう。
・やわらかく加工がしやすい
固くないので初心者でも安全にカットすることができます。
・面取りしてある
面取りをせずとも角が丸くなっているので、ベンチやイスなどをつくるときもそのままで使用できます。
実はこれがDIYに最適な一番の特徴なのかもしれません。
いちいち面取りをしなくていいのは作業の効率性としてかなりのメリットです。
【悪い点】
・割れや傷が多い
量産の結果なのか割れているものや大きな傷が付いているものが流通しているので、できるだけ状態のよいものを選ぶようにしたいです。
ですが、サイズの種類によっては数が置いてなくて、どうしても選べない場合もあります。その場合は他のホームセンターに言った方がいいかもしれません。
・反りや捻じれが多い
早く成長する針葉樹林はねじれや反りが出やすいそうです。
購入の際は一本一本確認して大きく反っているものやねじれているものは買わないようにしましょう。
1.8m以上の材料になると目に見えて反っているレベルのものは買わない方がよいです。
ねじれについては、隣の材料に押し当ててグラグラするかをチェックすればわかります。
反りにしても捻じれにしても、寸法が狂ったりうまく収まらない原因になりますので、初心者ほどまっすぐな材料を選ぶようにしましょう。
・松やに
マツ科の木ということで、松やにが出てきている材料があります。気がつかないで使っているとなんか手がベトベトしてる・・・・。
・腐食しやすい
密度が低く耐水性が低いため、水回りや屋外で使用する場合は防腐剤を使用しないと腐食してしまいます。
ですが、屋内で使用する分には無垢でも問題ありません。
3.2×4材(ツーバイフォー)の使用に適したもの
2×4材(ツーバイフォー)などのSPF材は、購入後も水分を吸収したり、寒暖差によって収縮することで、割れや反りが出ることがあります。
また、そもそも反っているものも多いため、精密な寸法を要求される工作には不向きです。
腕にもよるとは思いますが、1メートル以上のスパンで使うと数ミリくらいは平気でずれますので、それでも問題ないようなものをつくるのがいいと思います。
例えば、屋外のベンチ、ウッドデッキや屋内の整理棚や重量物の棚などはよく見かけます。
小さなもので言えば、マガジンラックや飾棚などには良いと思います。
ただし、密度が低い材料なので、細かく削る細工や彫刻などは上手くできないと思います。
こういった点に気をつければ、2×4材(ツーバイフォー)は安くて加工がしやすいので、とにかくガンガンいろんなものをつくるDIYには最適な材料です。